ニートが好きだね?

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昨日と違うニートになる。頭はたくさん動かした。手の動くままにやってみるよ。

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『大統領の執事の涙』のセシルから時代の流れを学ぶ【第2回】

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アメリカの時代の流れを学べる映画

今回は大統領の執事の涙のセシルからアメリカの時代の流れを学びました。この映画は実話に着想を得た物語です。一部ネタバレがあるかもしれません。アメリカの映画です。昨日の続きで第2回目になります。明日の完結で全てまとめる予定ですが良かったら1から読むとスムーズに理解できると思います。下に載せておきます。

昨日の振り返り

昨日は主に1920年代のセシルの少年時代から基本的には1957年以降から1963年にかけて映画を通してアメリカの歴史を勉強してきました。取り扱った出来事を載せておきます。

  • メイミー・ティルとエメット・ティル
  • リトルロック高校事件
  • ナッシュビル座り込み
  • フリーダム・ライド運動、フリーダム・ライダーズ
  • 公民権法

これらを自分なりに勉強していきました。それでは続きを勉強していきたいと思います。

1963年~

バーミングハム運動

大量逮捕によって運動に参加する大人のボランティアが足りなくなると、SCLCのジェイムス・ビーヴェルに訓練された高校生、大学生、さらには小学生らがデモ行進に参加し、数百名の逮捕者を出した。抗議活動をやめさせるために、ユージーン・"ブル"・コナー署長が率いるバーミングハム警察は、子供たちや無関係の見物人に対しても消防用の高圧放水と警察犬を用いた。

バーミングハム運動 - Wikipedia より引用

アラバマ州バーミングハムで行われた1963年の春に開始され引用文通りの映像が映画では流れていました。警察犬や放水が用いられこの運動は後の公民権法を後押しする形になったようです。

ケネディ大統領の暗殺

1963年11月22日金曜日、大統領が暗殺されてセシルは大きく落ち込んでいました。僕が映画を観た限りではデモをみて考えが変わったと言った矢先の出来事だっただけではなく心から大統領の執事として職務を全うしていたのだと感じました。詳しいことについては以下に載せておきます。僕はテキサス遊説の背景の部分の3つの理由の2番目の部分がこの映画と関係があるように思いました。

ケネディ大統領暗殺事件 - Wikipedia(参考サイト)

少しずつ向き合う家族

そしてセシルは妻グロリアに大統領夫人からもらったケネディ大統領の形見のネクタイを見せます。しかしグロリアにとって家の事の方が心配だったこと、不安でアルコールに走ったことにようやくセシルは向き合います。1時間くらいのシーンです。

セシル「グロリアはずっと不安だったのだ だから酒に走った 彼女はルイスと和解してくれと だがその方法が分からなかった せめて残業を減らして彼女のそばにいよう」

映画「大統領の執事の涙」より引用

1964年~ジョンソン政権時代

ちょっと余談ですがジョンソン大統領からネクタイピンを渡されるシーンがあります。レディ・バードと私からと手渡されるのですが、レディ・バードは大統領夫人の名前でした。

公民権法

1964年7月2日に公民権法が成立しました。昨日の記事の最後に出てきましたがケネディ政権時代に議会に求めてジョンソン政権で実現にいたったものです。公民権法もたくさんありますがここではアメリカ合衆国における1964年の公民権法のことを言っています。

1964年公民権法 - Wikipedia(参考サイト)

マルコムX講演会

1965年ルイスはマルコムXの講演会でキング牧師と対照的な彼に疑問を感じます。そんな中銃声が鳴り響きます。おそらくこれは1965年2月21日のマルコム・X暗殺事件のことだと思われます。以下のサイトが調べたら出てきたので参考にしました。

https://parstoday.com/ja/news/world-i40293 (参考サイト)

マルコム・X - Wikipedia(参考サイト)

そして大規模な行進デモの話に繋がっていきます。

血の日曜日とセシルとルイス

調べていて驚いたのですが世界では色んな血の日曜日が歴史上起こっていました。ただ今回は1965年3月7日の公民権運動中にアラバマ州の都市セルマで起きた流血事件の名称として映画内で説明されていました。

血の日曜日事件 (1965年) - Wikipedia(参考サイト)

この事件のニュースを見ながら大統領と会話するセシルが自分と息子についてこう語っています。

 セシル「長男がどうしてるかは知りません おそらくセルマに 私と息子は別世界に住んでいるようです。ただ無事であれと」

映画「大統領の執事の涙」より引用

 そして上にもニュースを見ながらと書いてある通りこの映像はテレビで放映され多くの人に影響を与え投票権法と公民権運動を後押しするかたちになっていきます。

投票権法

そしてジョンソン大統領の演説のシーンが流れます。また参考サイトにて署名時のコメント音声等も聞けたのでよかったら調べてみてください。1965年8月6日のことです。

投票権法 (1965年) - Wikipedia(参考サイト)

1968年~ジョンソン政権とベトナム戦争の泥沼化

サイゴンのグエン・バン・チュー政権と南ベトナム解放民族戦線(北ベトナムが支援しその背後には中ソがいた)との内戦であったベトナム戦争がアメリカのベトナム戦争となり、ベトナム全体が戦場と化した。以後トンキン湾決議に基づき全軍の最高司令官としての大統領に付与された権限を行使して、現地の最高司令官ウエストモーランドの要請に応えて小刻みに増派を繰り返し1965年末に184,000人、1966年末に385,000人、1967年末に486,000人、1968年末には536,000人がベトナムの地で戦い、多くの若者が暑いジャングルの中で心身ともに傷ついていった

リンドン・ジョンソン - Wikipedia より引用

 そんな中キング牧師はベトナム戦争に反対している様に感じたと同時にこの戦いと運動を分けて見ているように感じました。その中でルイスに執事について説くシーンがあり印象的だったので紹介します。

キング「君の父親は何を?」

ルイス「執事です」

キング「執事は立派な職業だ」

ルイス「皮肉ですか?」

キング「彼らは勤勉に働くことで紋切型の黒人像を変えた 高いモラルと威厳ある振る舞いによって人種間の壁を崩していった 執事やメイドは従属的と言われるが彼らは戦士なのだ 自覚なしに」

映画「大統領の執事の涙」より引用

紋切型というのはきまりきった型ということです。そしてルイスの父セシルは執事という職業を通して自覚無しに闘ってきたのだとルイスに父の偉大さを説きました。

キング牧師の暗殺

そしてテネシー州メンフィスのモーテルで1968年4月4日キング牧師は暗殺されました。詳細については以下に書いてあります。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア - Wikipedia(参考サイト)

余談ですがここでもモーテルが出てきました。僕はあまり馴染みがないですがいろんな映画やゲームにモーテルが出てきたので知っています。最近では『フロリダ・プロジェクト』でモーテルの映画を観ました。

セシルとルイスの衝突

そして職場からの帰り道セシルはルイスが見てきた現実をその目で見ます。そして同胞たちとの距離を身に染みて感じたのです。当然ルイスとの距離も離れていました。僕はこのシーンで2つの顔の話がようやくはっきりしてくるように感じます。ルイスにとって父セシルは“演じている顔”の存在であり自分が“本当の顔”であると感じている様でした。そして自分の活動をどうしても受け入れられない父と衝突します。

兄ルイスと弟チャーリーの違い

この兄弟の会話がとても印象的だったので紹介します。1時間25分くらいのシーンです。

チャーリー「ベトナムに行くんだ」

ルイス「やめろ 使い捨てにされるだけだ」

チャーリー「で ムショに行けと?俺は国のために戦う」

ルイス「葬式には出ない」

チャーリー「いいさ 来てほしくない 黒の革ジャンにピカピカのブーツ 俺の葬式なのに主役を取られる」

映画「大統領の執事の涙」より引用

国のために戦う兄国のために戦う弟の一体何がここまで兄弟を分裂させてしまったのかとても考えさせられるシーンでした。

そして1969年ニクソン政権へ。

今日学んだことそして次回完結

今日で完結させるつもりでしたが全然終わりませんでした。今回は1963年のケネディ政権から1969年のニクソン政権につながるまでのアメリカの歴史を映画を通して学んでいきました。実際書いてて思いますが自分の無知さにもびっくりしますしこんなにいろんな事起きていたなんて調べれば調べるほど驚いています。そして基本的に国内の公民権運動の大まかな出来事だけでこれなので本当にたくさんの人が作り上げた歴史なんだなと呆然としています。だいたい映画の3分の2くらいは書けたので次回には本当に終わらせます。また本日はイベントで外出するため事前の予約投稿になります。

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大統領の執事の涙(字幕版)

予告編はこちら

www.youtube.com

 前日の記事はこちら、1から読むとしっかり流れが理解できると思います。 

www.slpneet.work

ロシアの核実験場で起きたことを題材にした映画はこちら 

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 1962年冷戦下のイギリスで少女が大人になる映画はこちら 

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