ニートが好きだね?

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昨日と違うニートになる。頭はたくさん動かした。手の動くままにやってみるよ。

ニートが好きだね?

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のムーニーとヘイリーから子供と大人を学ぶ

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子供と大人

今回は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のムーニーとヘイリーから子供と大人を学びました。この記事は※ネタバレがあります注意してください。アメリカの映画です。基本的にはディズニー・ワールドのすぐ近くにある安いモーテルでその日暮らしを送っているシングルマザーのヘイリーと娘のムーニーが現実に直面していく話です。この映画はムーニーからの視点で描かれています。日本とアメリカから見た母親像の違い等いろいろな考え方ができる映画だと思いますが今回は子供と大人というのに焦点をあてて見ました。

モーテルとの出会いとムーニーとヘイリーの共通点

僕がモーテルをある意味初めて見たのは『ウォーキングデッド』のゲームだったと思います。アメリカではアパート等に住む余裕がない人が安いモーテルで生活することもあるそうです。この映画でもヘイリーとムーニーは居住している状態でありただ規則上住むことはまずいようで管理人と色々工夫をしている様子はありました。モーテルの性質上の発生しうる問題のようなものも映画に組み込まれている様に感じます。

ムーニーの生活というのは基本的に自由そのものでした。学校に行くわけでもなく、仲のいい同じモーテルの子供を誘いともに周囲へ冒険にでかけ好奇心のままに毎日を楽しむ。各部屋の人の特徴だったりどこで何をすると何が起こるかをしっかり理解している様で彼女の世界には彼女たちの作った自由なルールしかなく子供の観察力や想像力というのは本当に素晴らしいなと改めて思いました。

一方ヘイリーの生活もまた自由に生き定職に就くわけでもなく毎日遊び、感情は常に解放されていて楽しければ笑い、嫌なことがあれば怒る、子供が寝れば夜の街に繰り出し遊ぶ。家賃を稼ぐためにあの手この手を使う。時には法律を破るようなこともやる。ヘイリーにも世の中のルールはまるで存在していないようで子供がそのまま大人になったような感じです。

違うのは子供か大人であるということですがどちらもとても似ている様に思います。

大人に訪れる現実と責任

2人の生活はいろいろ問題があるのはたしかですがそれでも僕にはこの2人の親子は笑って生きている様に見えました。自分達の生き方をしっかり持っていました。

しかしヘイリーは大人なのでそこに現実や親としての責任というものがどんどん迫ってきます。そして家賃を稼ぐためにヘイリーはムーニーをお風呂に入れている間に部屋に男を呼びます。直接的な描写があるわけではなく視点はあくまでムーニーなのです。

そしてやがて児童家庭局と警察の介入によりムーニーは一時的に里親の元に送られそうになります。その時に近所の遊び相手ジャンシーにムーニーが挨拶するときの気持ちがもう爆発していて胸がとても苦しかったです。そしてヘイリーもリンクするかのように職員に気持ちをぶつけていました

この映画には個人というものを大切にすることと度がすぎた個人がぶつかる現実の様なものをものすごく感じました。子供というのは無意識に個を持っていると僕は思います。しかし多くは大人になるに連れてだんだんそのバランスを学び人は調整していくのです。

ですがヘイリーのようにそのバランスを習得せず自由に生きることはある意味とても尊敬できることですがそれを度が過ぎた個人と捉えられてしまうのが現実のようです。

この映画から学んだ自分の目指したい大人

実際に行き過ぎた自分を暴走させて問題を起こすようなことが社会問題になることも当然あります。

子供のような個性、創造性、独創性を忘れずにただそれだけで大人になってはいけない、大人としての個性、創造性、独創性をしっかり理解し両方を自由に使いこなすことが大切であるということを学びました。

しかし多くの人がどちらかを失うもしくはどちらも持っていない様に僕は感じます。

まるで最後の行動は子供のムーニーにとって「私の世界に行くの」と言っている様に感じました。まるで「わからない大人」には絶対に見つけられない場所へと消えていくかのように。

観る人(大人や子供、性別、住んでる国)によってこの映画の登場人物は共感出来たり理解できなかったりものすごく分かれると思います。ただ僕は自由に自分の形をしっかり持って生きることは自分の進みたい道でありこういう結末もあるという意味でも勉強できた映画でした。この映画を作ってくださってありがとうございました。

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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(字幕版)

予告編はこちら

www.youtube.com

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