ニートが好きだね?

ニートが好きだね?

昨日と違うニートになる。頭はたくさん動かした。手の動くままにやってみるよ。

ニートが好きだね?

『ある天文学者の恋文』のエドとエイミーから星を通して恋愛を学ぶ

【スポンサーリンク】

f:id:slpmaru:20191115035611j:plain

星と人を結び付けてくれる映画

今回は『ある天文学者の恋文』のエドとエイミーから星を通して恋愛を学びました。この記事は※ネタバレがあります注意してください。イタリアの映画です。基本的にはエドという天文学者と教え子のエイミーの禁断の恋の話なのですが特殊な部分があります。物語の大半がエドの死後の話ということです。今回は天文学者ということで星と恋愛に焦点をあてて観てみました。

星の寿命について

太陽のような恒星も生き物に例えられる誕生と死があります。そしてその一生は、星の質量によって大きく変わってきます。質量の小さい星ほど寿命が長く、質量の大きい星ほど短い期間で死に至ります。太陽と同じくらいの質量をもつ星の寿命はおよそ100億年と考えられています。私たちの太陽は誕生してから約46億年が経っているので、およそ一生の半分くらい過ぎたことになります。一方、太陽の10倍の質量をもつ星の一生はおよそ1,000万年程度です。

宇宙情報センター / SPACE INFORMATION CENTER :星の質量  より引用

 星は死ぬって本当ですか?│星の一生│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」(参考サイト)

ちょっと自分には難しかったのでJAXAの子供向けサイトのところも読んできました。ようするに生き物とか人間で例えるなら星にも生と死があって寿命がある。それは質量によって大きくかわるから生き物みたいに寿命の長さはそれぞれってことですね。

星の光

星座を形作っている星を「恒星こうせい」といい、これらの星を光らせているエネルギーの源は、星の中心部で起きている核融合かくゆうごう反応です。この核融合反応は、主に水素を燃料としています。この燃料を使い果たしてしまうと、もはや星は光り続けることが出来なくなり、「死ぬ」ことになってしまうのです。

星は死ぬって本当ですか?│星の一生│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」 より引用

星の死が近づくと核融合反応以外にも水素が使用されるのですが気になる方は読んでみてください。

僕らが見ている星の光について

自分で光っている太陽のような星を「恒星こうせい」と呼んでいます。恒星の中で地球から一番近い星は太陽ですが、他の恒星はとても遠い所にあります。たとえば太陽から一番近い恒星は「ケンタウルス座アルファ」といって、太陽から光の速さで旅して4年ちょっとかかる所にあります。太陽が近いと言っても、地球に光が届くのに8分かかるわけですから、私たちが見ている太陽は、正確に言うと8分前の太陽ということになります。

星の光はなぜ7年後のが、ボク達に見えるんですか?│その他│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」 より引用

先ほどの子供向けサイトにもうひとつ気になったことが載っていたので紹介します。恒星と地球の距離が離れるほど光が届くまでに時間がかかるので一番近い太陽でも僕たちが見ている光は8分前の光ということになります。

この星の3つの知識をこの映画にあてはめてみる

  1. 星には寿命がありそれぞれ長さが違う
  2. 星は光るために燃料をつかう、その燃料が尽きると死ぬ
  3. 星の光は地球との距離が離れているほど僕たちは遅れて見ている

ざっくり3種類をまとめてみましたがでは映画の話に移ります。

エドの死を知るエイミーとその後

この映画の特徴としてエドが死んだ後にも手紙が届いたりプレゼントが来たりエイミーとエドの繋がりは続いているのです。そしてエイミーはエドが死んだことを死んでから何日も経ってから知ります。僕にはそれがまるで実際の星の光と僕らが見ている星の光に時間差があるのと同じように感じました。

ですが実際にはエドが自分が死ぬ数か月前から入念に計画して彼女ならこう行動すると全て予測しながら行っていた事でした。そして周囲の人がそれだけエドに協力的だったのは彼がどれだけ慕われていたかが伺えます。エドが死んだ後(距離が離れる)遅れてエイミーにプレゼントやメッセージ(エドの想い)が届く。つまり星のような愛し方なのです。

エドの死の前

エドは病気で亡くなります。そして死ぬ数か月前から入念にエイミーのために計画していました。しかし愛する人のために何度もビデオを撮り直したりメッセージを書くエドの燃料が徐々に減っていくのが伝わってきます。

エイミーの映画内での論文

星の最期に起きる大惨事は超新星爆発であれ重力崩壊であれ極超新星であっても同様だが それらによって理解できるのは星の不滅性というものは想像を超えてはるかに不可解であるということだ 数千億もの恒星の地球からの距離と光の速度との関係によって星が死に存在しなくなった後もその姿を見続ける。それこそがまさに星の悲惨な最期であると言える“その姿が見えるのは数世紀 数か月 または数秒間 それは数十億年前に起きた死の顕れなのである 科学者の研究とはもはや存在しないものとの対話である”

映画『ある天文学者の恋文』より引用

 なんか僕が言いたかったことを超難しく言うとこうなるみたいです。ちなみに超新星爆発やブラックホールのことなども最初の方に載せたサイトに書いてあったので気になる方は読んでみてください。そして映画内で「客星から超新星へ:死せる星との対話」という論文で天体物理学と宇宙論で優位学位を授かります。

学んだことと書きたいこと

それぞれ寿命の長さが違うものの星も人間も例外なくやがて死ぬ。星は地球との距離によって期間は違うけれど死んだ後も人間は見れる。その星として残された最期の時間を人間の場合だったらどのように活用できるかが学べる映画でした。

そしてその活用しだいで死後も変化や影響を与えられるし心の中に足跡を残すことができる。ただそれは何もしなくてもなるのではないのです。

生きている間に何をしたかが残された時間を数秒にしたり永遠にしたりすることができるのです。まるで魔法使いのように。 

とても心が温まる作品でした。天文学者ならではの恋愛の仕方とエドの変わらない人間としての愛し方と星がすべて合わさってとても綺麗でした。そして星は距離が遠いほど届くまでの時間が長くなりますが人間は心の距離が近いほど時間が長くなるように感じました。良かったら是非観てください。星についても少し勉強できました。

         広告 

ある天文学者の恋文(字幕版)

予告編はこちら

www.youtube.com

【スポンサーリンク】