ニートが好きだね?

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昨日と違うニートになる。頭はたくさん動かした。手の動くままにやってみるよ。

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『草原の実験』の少女から「 」を学ぶ

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実験場で起きたことがセリフ無しに語られる映画

『草原の実験』の少女から「  」を学びました。この記事は※ネタバレがあります注意してください。ロシアの映画です。まずこの映画を観て思ったことがセリフがないです。風の音や息の音、動物の鳴き声、そういった音はありますが言葉がありません。なので今まで記事で取り上げた映画の中でもとても難しかったです。ただ僕なりに学んだことを記録したいと思います。

実験場のモデル

調べたところによりますと実際にあった話ということで、セミパラチンスク核実験場付近で実験に巻き添えになった現地の人達をモチーフにしているようです。そのへんを詳しく知りたい方は是非調べてみてください。基本的には無言なのでたんたんとストーリは展開されてます。というより言葉がなくてもここまでいろいろ分かるのだなと改めて思いました。それだけこの映画が凄いということですね。

繰り返される日常と変化し始める日常

父親と娘の平穏な暮らしの繰り返し、毎日車で父を送り帰りは好かれている知り合いの青年に馬で送ってもらい水を飲ませて帰っていく。ただそんな繰り返しの日々にある日、別の青年が突然訪ねてきます。

その青年は井戸の水をほしそうにしていましたが鍵がかかっていて汲めません。最初は家の中で怯えていた少女ですがその青年に水を与えます。ずっと繰り返しだった日々に少しの変化が訪れたように感じました。

そして2人の青年と1人の少女の三角関係が起こります。なんの違和感もなく、同じ少女を男同士でぶつかって形は違えどこの世界のどこにでもありそうな恋愛の形でした。父親が死に少女は馬で送ってくれていた青年のもとに向かいます。

しかし心はもう一人の青年に向いているような感じが僕はしました。そして命がけの男同士の闘いの末に少女は後から来た青年と結ばれます。外に干している青年の洗濯物が風になびいて少女の洗濯物を包み込んでいるようなシーンはとても印象的でした。そして二人はあやとりをします。延々とあやとりを繰り返します。僕はこのあやとりも平穏な暮らしの繰り返しを表現している様に感じました。そして衝撃のラストを迎えます。

学んだことと書きたいこと

突然にして全てを奪い去る衝撃的な映像、そこにあった平穏な繰り返しの日々は一瞬にして消え去りました。

それでも世界は存在していることに言葉ではあらわせないものを学びました。なので今回は「  」を学んだとさせていただいています。

この少女の名前すらわかりませんがとても美しく綺麗で僕も見とれていました。

ところどころにある対比や太陽の動きの不自然さ等この映画は考えるのではなく感じ取る映画だと思います。

今まで紹介した映画のなかではかなり異質なものだったことだけは確かです。今の僕には学んだことがなんなのかはわかりません。

でも観る前と後では確実に何かが変わったので何かを感じ取ったことは確かです。言葉がない分いつもより集中して人の表情、音、色そういったものに意識を研ぎ澄ませて観れたこと自体が貴重な経験です。この映画を作ってくださってありがとうございました。

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草原の実験(字幕版)

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