ニートが好きだね?

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昨日と違うニートになる。頭はたくさん動かした。手の動くままにやってみるよ。

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『エブリデイ』のリアノンとAから憑依を学ぶ

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不思議な恋愛を通して憑依が表現したいものを学べる映画

今回は『エブリデイ』のリアノンとAから憑依を学びました。この記事は※ネタバレがあります注意してください。アメリカの映画です。この映画は色んな見方ができる映画だと思いますが今回は憑依に焦点をあてて観ています。アメリカの映画です。基本的には毎日違う体に憑依してその人間として人生を送ってきたAという存在とリアノンという16歳の女の子が恋愛する物語です。別に憑依だからといってホラー映画ではありません。

憑依とは

この映画に登場するAは毎朝、目が覚めると自分と同じ歳の子に憑依していてその子になりきって1日生活をするという人生を送ってきました。では憑依とはどいういうことでしょうかとりあえず調べてみました。

1 頼りにすること。よりどころにすること。
2 霊などがのりうつること。

憑依(ひょうい)とは - コトバンク より引用

この映画ではシーンによってこの憑依の意味が分かれるところだと思います。僕には2番の意味が最初に出てきましたが1番の頼りにする、よりどころにするという意味もあるということが分かりました。

そして誰から見るかによってこの憑依の意味が変わる映画なような気がしました。うまく言葉で説明ができません。

リアノンにとっての憑依

ある日事情があってAから連絡がこなくなるときがあります。そのときリアノンはAに対して異常なまでに不安になるのです。A戻ってきてと連続で打ち込み続けPC画面に一時エラーが表示されるシーンがあります。

そいういう意味ではAという存在を心のよりどころにしている様に僕は感じました。それは1番目の意味の憑依と言えるのではないでしょうか。

 Aにとっての憑依

Aが人間かどうかは定かではないですが毎朝誰かにのりうつるという意味では2番目の意味として考えるのが妥当だと思います。

またAは自分の記憶をもちのりうつった体の持ち主の記憶にも徐々にアクセスできるようになると言っていました。また実際に憑依されたネイサンは自分が悪魔に憑りつかれたみたいだとリアノンに語りました

置き換えられそうなものに考えてみる

ではこの憑依をもうすこしイメージしやすいものに置き換えれるとしたらどんなものが存在するでしょうか?

この映画でAは自分と同じ歳の子に毎朝憑依しているとメーガンの時に言いました。

だからこの憑依が表現したいことは10代の子たちの思いや悩みや不安や過ちを表現しているのではないかと考えてみました。

もう少し具体的に書いてみます。

つまりAは毎朝誰かに憑依してその人として生活を送ってきました。そしてリアノンと出会いリアノンと恋愛をしながら色んな人に憑依することによって同年代の悩みもたくさん体験してきたのです。自殺するほど心を病んだ少女、家族との関係、友達との関係、学校の悩み、心と性の悩み、体型や見た目の悩み、そして恋愛の悩みというものをAがたくさんの同年代に憑依することによって表現している様に僕は感じました。

2つの意味の憑依が衝突

そしてアレクサンダーに憑依したときにAは一つの答えに辿り着きます。1時間20分くらいのシーンです。

A「こんなのよくない アレクサンダーやフリン 君にも」

リアノン「何の話?」

A「君の理想の相手を僕が邪魔してるように思う」

映画『エブリデイ』より引用

Aは1日以上その人間に憑依できることを気づいてからアレクサンダーに憑依してリアノンと恋愛をしているうちに彼こそがリアノンの理想の相手であると気づくのです。そして自分は彼の人生の時間を奪い続けていると考えます。

つまり彼女の理想の相手に憑依することによって彼女の本来の頼るべきところ、心のよりどころを奪ってしまっているという答えに辿り着いたのです。これは辞書の意味で考えると2つの憑依が衝突しているように僕は感じました。

心の足跡

そしてAはリアノンの元から消えていきます。しかしA自身が消えたわけでもなくどこかで今日も憑依していてその足跡を画像として記録にのこしているのでした。それがAがいた証なのです。

学んだことと書きたいこと

今回は憑依ということを焦点にあてこの映画を観ました。

個人的にはこのAという存在による憑依は10代の頃のいろいろな悩みを表現しているのではないかと解釈しています。

つまりAを通して恋愛を知ったり、家族との悩みを知ったり、心の悩みを知ったり、性別の悩みを知ったり、憑依した数だけの10代の悩みがあってそれを写真という形で記録に残すことにより僕たちはそういう世代にたくさんの悩みがあって大人になった時に振り返れるし次の世代に教訓を残せるだけではなく今の自分達はどういう風に向き合っていけばいいのだろうかと考える機会を与えてくれているのではないでしょうか。

また憑りつかれなくても人は変わっていくものでありみんなが変わっていっても頼れる人、心のよりどころを見つけて生きていけるようにそんなメッセージを感じるような映画だと僕は思いました。

最近記事自体が長くなりすぎる傾向にあるのでなるべく2000字程度に収めていきたいと思います。あくまで一個人の解釈として楽しんでいただけたら嬉しいです。

表面だけ見れば誰でもいい恋愛に見えるかもしれません、でも中身はいつも性別をこえてAという存在を見ていました。周りからは当然軽い人だと見られます。でもちゃんと中身をみて私をわかってほしいというのも悩みの1つではないでしょうか。

またリアノンの父親について今回あまり触れていませんが重要な要素があると思うので是非気になった方は観てみてください。

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エブリデイ (字幕版)

予告編はこちら

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なんとなく不思議な感覚になれた映画だったので同じような不思議になれた映画の記事を載せておきます。 

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